写真×(かける) 2

写真というメディアを最大限活かした新しい表現について模索した作品の第2弾.今回は,
写真×メディアアート
写真×MR
写真×因果の誤謬
写真×インタラクション
写真×フレーミング効果
を題材にしている(用語はコンセプトであり,必ずしも正しい意味で使用していません.)
写真×メディアアート.
一見すると,写真に見立てたディスプレイとカメラを利用したメディアアートのようであるが,実はただの写真である.見ていないときに変わると言われ,しかも実現可能な見栄えをしていると,本当にそうなっているように思えてしまう.
ちなみに気になって裏側を見るように仕掛けてあり,裏面には下の写真のようにPCの写真が貼ってある.PCはアナモルフォーシスしてあり,のぞき込んだ角度で綺麗に見えるようになっている.

写真×MR.
ペーパークラフト(リアル)と写真の水(バーチャル)が融合し,脳内ではペーパークラフトから水が出て写真に反映されているように解釈される.
写真×MR,因果の誤謬,インタラクションは縦に3枚配置されて意味を持つ一連の連作である.

写真×因果の誤謬.
位置関係的には写真×MRの下に飾ってあった連作.降ってきた水が空中で二股に分かれている.その分かれた位置に指を置くと,自分の指によって水が分かれたかのように感じる.本作は佐藤らの「指を置く」より着想を得た.

写真×インタラクション.
写真×因果の誤謬の下に配置された作品.写真の紙性を利用して"めくる"というインタラクションを取り入れた.

写真×フレーミング効果.
あえて小さいフレームに飾り,フレーム内だけ見たときと,フレーム外も含めてみたときとで印象が変わるような作品.